疎経活血湯(鎮痛)・・・しびれ等の神経痛・関節痛・腰痛など
しびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛
疎経活血湯は、主に鎮痛の目的で用いられる漢方薬です。
名称の由来については、「経は」中医学における気・血・水の通り道であり、この通りを良くして、気・血・水の巡りを良くすることで痛みやしびれを和らげる、という意味が込められているそうです。
具体的には、下肢のしびれ等の神経痛や、関節痛や腰痛等の痛みの軽減に用いられます。その為、医療用では主に整形外科領域で処方されています。(例えば椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など)
なお、効果には個人差もあり、長期で服用するこも多く、一般用医薬品としてのニーズは高くありません。
構成生薬は大変多く、以下の17種類です。
当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、竜胆(リュウタン)、地黄(ジオウ)、牛膝(ゴシツ)、生姜(ショウキョウ)、白朮(ビャクジュツ)or蒼朮(ソウジュツ)、威霊仙(イレイセン)、陳皮(チンピ)、センキュウ、防已(ボウイ)、白芷(ビャクシ)、桃仁(トウニン)、和羌活(ワキョウカツ)、甘草(カンゾウ)、茯苓(ブクリョウ)、防風(ボウフウ)
出題の手引きは以下の通りです。
「体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる。」
(Visited 1,186 times, 1 visits today)