アンブロキソール塩酸塩(去痰成分)・・気道粘膜のすべりを良くする
代表的な去痰成分の一つ。
アンブロキソール塩酸塩(去痰成分)は、代表的な去痰成分の一つです。
「気道粘膜潤滑タイプ」の去痰成分として知られ、肺胞細胞からのサーファクタントの産生を促進して、痰と気道粘液の粘着性を低下させて、痰のからみを軽減すると考えられています。他にも気道の線毛運動を亢進させて痰の喀出を助ける作用があるとされています。
医療用では、「痰の粘度を低下させるタイプ」の去痰薬L-カルボシステインと並び良く使用されている去痰成分で、感冒時などに処方されます。販売名としてはムコソルバン・ムコサールとして知られています。
一般用医薬品としての登場は比較的新しく、2007年よりスイッチOTC製品の販売が始まり、2011年まで第一類の扱いでした。その為、総合感冒薬で配合された製品は多くありません。
代表的な製品としては、エスタックイブファイン(エスエス)や、パブロンエースAX(大正)等があります。外包にも「アンブロキソール塩酸塩」が配合されていることが強調されています。
なお、2011年まで第一類医薬品の扱いだった為か、登録販売者試験・出題の手引きには、令和4年最新版でも記載されていません。
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