めまい、慢性頭痛に

釣藤散(ちょうとうさん)は、高血圧や慢性の頭痛、めまい、耳鳴り、のぼせなどの症状に対して用いられる漢方薬です。特に、中高年以降で「虚弱体質」や「肝陽上亢(かんようじょうこう)」の傾向がある人に適すると言われています。

一般用医薬品では、小林製薬の「ズッキノン」という慢性頭痛向けを謳った製品がありますが、釣藤散がもちられています。

構成生薬は以下の11種類です。

釣藤鈎(チョウトウコウ)、石膏(セッコウ)、茯苓(ブクリョウ)、半夏(ハンゲ)、防風(ボウフウ)、菊花(キクカ)、人参(ニンジン)、麦門冬(バクモンドウ)、陳皮(チンピ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)

この中で主薬となるのは、漢方薬名にも使われている釣藤鈎(ちょうとうこう)で、アカネ科の植物「カギカズラ」のとげ状の枝(鈎=かぎ)部分を乾燥させた生薬です。
鎮静・鎮痙作用があり、頭痛やめまい、けいれん、高血圧に関連する症状の緩和に効果があると言われています。


登録販売者試験では、それほど出題頻度は高くありませんが、問題作成の手引きの記載内容は以下のとおりです。

「体力中等度で、慢性に経過する頭痛めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸虚弱で冷え症の人には不向きとされる。」

⇒「慢性に経過する頭痛、めまい」がキーワードです。

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