H26 山形県(北海道・東北共通) 第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識(問11-20)

薬害関連の出題が少なく、内容も簡単なものばかり。

問 11 健康食品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 「健康食品」という言葉は、健康増進や維持に有用な食品全般をさすものとして社会で広く使われている。

b 健康食品は、法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なるものである。

c 栄養機能食品については、各種ビタミン等に対して「栄養機能の表示」ができない。

d 特定保健用食品については、「特定の保健機能の表示」が許可されている。

    a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 正 正 誤 正
5 誤 正 正 誤

健康食品に関する問題。一見難しそうだが、選択肢が甘いので簡単。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。
d 正しい。

正答・・・4

問 12 アレルギー(過敏反応)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 医薬品の有効成分以外の薬理作用のない添加物ではアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となることはない。

b 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態では、医薬品が原因物質になりやすい。

c 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、 それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合もある。

d アレルギーには遺伝的な要素もあり、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合に注意が必要である。

    a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 正 正 正

アレルギー(過敏反応)に関する問題。

a 誤り。添加物もアレルギーの原因となることがある。
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。
正答・・・5

問 13 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、アセトアミノフェンの十分な薬効が得られないことがある。この理由に関与する過程として最も適切なものはどれ か。

1 溶解 2 吸収 3 分布 4 代謝 5 排泄

代表的な解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンの、アルコールによる肝代謝への影響は良く出題されている。

正答・・・4

問 14 医療機関で治療を受けている人等への配慮に関する以下の記述の正誤について、 正しい組み合わせはどれか。

a 一般用医薬品を使用することによってその症状が悪化したり、治療を妨げられることもある。

b 過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療をしていない)という場合には、 どのような疾患について、いつ頃かかっていたのかを踏まえ、情報提供がなされることが重要である。

c 疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。

d 登録販売者は、医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人に対し、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。

  a b c d
1 誤 正 誤 誤
2 正 正 誤 正
3 正 正 正 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正

医療機関で治療を受けている人等への配慮に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。

正答・・・3

問 15 プラセボ効果(偽薬効果)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。

b プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応などが関与して生じると考えられている。

c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化にも、望ましいもの(効果)と 不都合なもの(副作用)がある。

d プラセボ効果は、主観的な変化だけで、客観的に測定可能な変化として現れることはない。

    a b c d
1 誤 正 正 正
2 誤 誤 誤 誤
3 正 正 正 誤
4 正 誤 誤 正
5 正 正 誤 誤

プラセボ効果は毎年必ず出題されると思ってよい。

a 正しい。
b 正しい。
c 正しい。
d 誤り。

正答・・・3

問 16 医薬品の販売に従事する専門家の一般用医薬品販売時のコミュニケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 生活者のセルフメディケーションに対し、医薬関係者として支援していくという姿勢で臨むことが基本である。

b 専門家からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、どう理解されたかなどの実情を把握しながら行うと効果的である。

c 購入者が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう働きかけていくことが重要である。

d 一般用医薬品の場合、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは 限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。

  a b c d
1 誤 正 誤 正
2 正 正 正 正
3 正 誤 正 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 正 誤

一般用医薬品販売時のコミュニケーションに関する問題。サービス問題です。

a 正しい。
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。

正答・・・2

問 17 次の1~5で示される薬物のうち、亜急性脊髄視神経症(スモン)の原因となったものはどれか。

1 アスピリン
2 ニコチン
3 キノホルム
4 カフェイン
5 アドレナリン

スモン訴訟に関する問題。

正答・・・3

問 18 一般用医薬品の副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 通常、眠気や口渇等の比較的よく見られるものも副作用として扱われる。

2 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりではなく、血液や内臓機能への影響等のように、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。

3 医薬品の作用には未知の部分が多いが、十分に注意して適正に使用されれば副作用が生じることはない。

4 一般用医薬品の服用により、その添付文書に記載されている以外の副作用を引き起こすことがある。

一般用医薬品の副作用に関する。これも簡単。常識的に判断すればよい。

1 正しい。
2 正しい。
3 誤り。
4 正しい。

正答・・・3

問 19 以下の一般用医薬品の定義(薬事法第4条第5項第5号)に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

医薬品のうち、その効能及び効果において( a )作用が著しくないものであって、( b )から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)をいう。

    a      b
1 人体に対する 医師及び薬剤師
2 人体に対する 薬剤師その他の医薬関係者
3 副      医師及び薬剤師
4 副      薬剤師その他の医薬関係者
5 人体に対する 医師及びその他の医薬関係者

一般用医薬品の定義に関する問題。

正答・・・2

問 20 医薬品の販売等に従事する専門家が購入者から確認しておきたい基本的ポイントに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a その医薬品を使用する人が相互作用や飲み合わせで問題を生じるおそれがある 他の医薬品や食品を摂取していないか。

b 何のためにその医薬品を購入しようとしているか。

c その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか。

d その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか。

  a b c d
1 正 誤 誤 正
2 誤 正 誤 誤
3 正 誤 正 誤
4 正 正 正 正
5 誤 誤 正 誤

医薬品の販売に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。

正答・・・4

 

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