桂枝加芍薬湯(しぶり腹、腹痛)

しぶり腹や腹痛の漢方として知られる。

桂枝加芍薬湯は、主にしぶり腹(残便感があり、繰り返し腹痛を伴い便意を催すもの)や腹痛に用いられる漢方薬です。また、下痢と便秘を繰り返すタイプに使用されることもあります。

構成生薬は以下の5種類です。

桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)

気付いた方もいるでしょうが、感冒薬で有名な桂枝湯と全く同じです。
しかし、疼痛効果が知られている芍薬が、桂枝湯より多く含まれています。
なお、一般用医薬品としては、それ程製品数はありません。

出題の手引き(令和4年改訂版)の記載内容は以下のとおり

「体力中等度以下で腹部膨満感のあるもののしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。」
「短期間の使用に限られるものでないが、1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。」

⇒出題の手引き(令和4年版)で「しぶり腹」は、桂枝加芍薬湯にしか登場しませんので、重要なキーワードになります。

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