前回は、サソリと亀を使った広州の薬膳スープのお店を紹介しましたが、今回は同じく広州市にある、ココナッツを丸ごと使った烏骨鶏のスープを提供するお店を紹介します(現地取材日 2025年9月21日)。

訪れたのは「達揚原味炖品(达扬原味炖品Dá yáng yuánwèi dùn pǐn)」という、ミシュラン・ビブグルマンも獲得している薬膳スープ(老火湯)の専門店で、広州の中心部にあり、地元客だけでなく観光客でも賑わう有名店です。

当日食べられるメニューは店頭に札で掲げられていて、様々な薬膳スープを提供していますが、この店の一番人気は「椰子炖竹丝鸡(yēzǐ dùn zhú sī jī)」で、ココナッツを丸ごと器にして、中に「竹絲鶏(烏骨鶏のの別名)」や、クコの実、ナツメなどを入れて蒸し上げたスープになります。

右の味わいある札がメニュー表になっており、人気の椰子炖竹丝鸡は23元(約500円)

なお、椰子(yēzǐ)はココナッツ、(dùn)は「煮込む」という意味になります。
また、烏骨鶏には「烏(カラス)のように骨まで黒い鶏」と言う意味があり、骨だけでなく、皮膚や肉なども黒っぽい色をしているのが特徴ですが、竹丝鸡(zhú sī jī)という別名は、烏骨鶏の羽毛が細い絹糸のように見えることに由来し、竹丝鸡(「竹(竹の葉のように細い)」「絲(絹糸)」)という表記が広東地域では良く使われているそうです。
ですので、日本語に訳すとすれば、「ココナッツで丸ごと煮込んだ烏骨鶏スープ」といったところでしょうか。

なお、烏骨鶏は栄養価が高く、滋養強壮や疲労回復、そして婦人病の改善(補血)などにも効果があると言われている食材です。但し、皮も黒っぽいままの状態で入っていますので、見慣れない日本人にはちょっと苦手意識を持つ方もいるかもしれません。

一方で、スープはココナッツジュースを使っており、かなり透明感がありますが、烏骨鶏の旨味や他の薬膳食材との相性も良いのか、旨味もある上に飲みやすい美味なスープとなっています。

↑ゴジラのような、結構グロテスクな状態のも入っています。

↑煮込んで旨味が全部出てしまっているのか、肉自体は食べてもそんなにおいしくないかもしれません。

なお、丁度日曜日のお昼に訪問しましたが、地元のお客さんでほぼ満席でした(右側にも、まだ座れるスペースがあり、客の回転も速いです)。テーブルを見ると、ほとんどの方が、ココナッツで煮込んだスープを飲んでいました。

場所も、広州の繁華街・北京歩行街エリアからも徒歩で訪れることができますし、以前紹介したサソリのスープに比べれば、抵抗なく飲めるスープですので、老火湯にちょっと興味のある方は、訪れてみるのも良いでしょう。

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