小児鎮静薬の分野で登場する。(小児)六神丸の構成生薬のひとつ
ジンコウ(沈香)は、ジンチョウゲ科の材木中に黒色の樹脂が沈着したものです。
古くから香木として知られており、「水に沈む香木」という意味で「沈香」と名付けられたと言われています。
その粉末は線香にも用いられている他、鎮静効果を期待して、気つけ薬にも含まれています。

↑韓医薬博物館にて(2026.6)
代表例は、動悸・気つけの伝統薬として知られる「救心」や「六神丸(ろくしんがん)」です。

また、小児向けの「小児六神丸」や「樋屋奇應丸(ひやきおうがん)」にも含まれています。
但し、ドラックストア等では、小児鎮静薬を販売する機会も、極めて限られているでしょう。
他にも、滋養強壮向けのペースト状の高貴な漢方薬「瓊玉膏(けいぎょくこう)」にも、ニンジンや生地黄などとともに、この沈香が配合されていて、気の巡りを良くしたり、精神を落ち着かせるような働きが期待されているようです。
手引の記載内容は以下の通りです。
「ジンチョウゲ科のジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものを基原とする生薬で、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。」
(参考文献)
「中医臨床のための中医学」 神戸中医学研究会編著
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