今回は2025.3に訪れた上海中心部にある、生薬マーケット:保健品市場をを紹介します。
生薬の卸売市場といった感じで、主に小売業者向けの市場かと思いますが、お店によっては個人でも少量で購入することができますので、興味のある人は訪れてみると良いでしょう。(但し、帰国の際の持ち込みは自己責任で)

上海における生薬マーケットとしては、外国人には人気観光地・豫園近くにあるマーケットが有名ですが、こちらも上海中心部にあり、上海随一の繁華街、南京東路の西端・人民広場付近から徒歩で30分程度です。地下鉄だと、2,8号線の曲阜路站(駅)から歩いて10分程度でしょう。

建物の外観はこのような感じで、わりと大きなビル(凯旋门大厦)ですが、1階から3階までは、ほぼ生薬マーケットの店舗で埋め尽くされています。
なお、4階は成人用玩具や新疆ウイグル自治区の特産品?などが販売されていますが、他の階に比べると空き店舗も多く閑散としていました。

↑こちらは正面口。「维韩保健品市場」と書かれている。

↑こちらは裏口のようですが、大きな表示がありこちらの方がわかりやすい。

上海の他の生薬マーケットもそうですが、良く売られている生薬は、石斛(セッコク )、天麻(てんま)、三七(別名:田七)、、人参(朝鮮人参)、西洋参が、良く店頭に大量陳列されています。

↑まっすぐな茎状(右)のものと、乾燥させて丸めたもの(左)がありますが、どちらも石斛(英名:Dendrobium)。
日本人には、馴染みのない生薬ですが、上海の生薬マーケットでは、どこでも良く見かけます。

お店の人は、胃に良い効果(健胃)があるとシンプルに言っていましたが、百度健康医典によると、他にも陰虚の症状(体の陰陽のバランスが崩れて、体が火照ったり、口が乾いたり等)や、免疫力向上、さらに血糖降下作用も期待されているようです。
そして、これを煎じて飲んだり、料理などにも使用されているようですね。

↑こちらのいかにも固そうな生薬は、天麻(てんま)と呼ばれるもので、お店の人は「頭痛に効果がある」と言っていましたが、確かに、頭痛向けの漢方薬として知られる半夏白朮天麻湯の構成生薬の一つです。

↑こちらは人参、いわゆる朝鮮人参だと思います。

↑手前のが、三七(別名:田七)で、これもマーケット内で良く見かけます。日本人には別名の田七の方が馴染みがあるかもしれません。
奥の方にある、肌色をした生薬は、多分西洋参だと思います。

ほかにも、冬虫夏草や燕の巣、ナマコといった、日本人にも馴染みのある生薬、食材も扱っているお店もあります。

お店によっては、他にも様々な生薬を在庫し、小分け販売してくれるところもありますので、欲しい生薬があれば聞いてみても良いでしょう。


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