カフェイン(眠気防止薬、総合感冒薬・解熱鎮痛薬補助)

毎年出題されると思って良い。問われる内容は幅広い。

カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果があるとされています。

一般用医薬品では、総合感冒薬や解熱鎮痛薬に含まれていることは知っている方も多いでしょう。
また、眠気防止薬としても用いられいます。(メガシャキやエナジードリンク等、非医薬品タイプの存在感が強くなり、最近は目立ちませんが。)

登録販売者試験では、①眠気防止薬、②解熱鎮痛薬、③総合感冒薬の分野で登場します。その中で、最も出題頻度が高いのは①の眠気防止薬に関する内容です。

出題されやすいポイントは

「眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg1日摂取量500mg が上限」

→例えば、眠気防止薬「エスタロンモカ」には、1回量(1錠)あたり無水カフェイン100㎎含まれ、1日の限度は3回までです。(カフェイン(水和物)と無水カフェインの違いは深く考える必要はありません)

「腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。」

胃液分泌亢進作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。」

「カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質がある」

「摂取されたカフェインの一部は乳汁中に移行する。乳児は肝臓が未発達なため、カフェインの代謝にはより多くの時間を要する」

また、②解熱鎮痛薬、③総合感冒薬に関する出題ポイントは

「解熱鎮痛成分の鎮痛作用を増強する効果を期待して、また、中枢神経系を刺激して頭をすっきりさせたり、疲労感・倦怠感を和らげることなどを目的として、カフェイン、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン等が配合されている場合がある」

「アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組合せは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。」

「カフェイン類が配合されているからといって、必ずしも抗ヒスタミン成分や鎮静成分の作用による眠気が解消されるわけではない。」

「解熱鎮痛成分(生薬成分の場合を除く。)の配合に伴い、その鎮痛作用を補助する目的で、カフェイン、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン等が配合されている。」

等があります。

また、第1章でも、食品との組み合わせにより過剰摂取に関しても出題されます。

このように、カフェインに関しては出題されるポイントは盛沢山です。但し、普段から馴染みもあり理解しやすい内容なので、必ず解けるようにしておきましょう。

(補足)
コンビニでも良く見かけるエナジードリンク「MONSTER KHAOS」は、100mlあたり、カフェイン40㎎含まれます。全量355mlだと、カフェイン142ml含まれます。実は眠気防止薬よりも多くカフェインを含んでいます。


一般用医薬品では、総合感冒薬だと、1回分に25㎎程度無水カフェインが含まれていることが多いです。
頭痛薬は感冒薬より多めで、イブAは大人1回量あたり無水カフェイン80㎎、ナロンエースでは50㎎含有しています。

ちなみに食品は、参考値になりますが
コーヒー (インスタント)1杯(約180ml): 約50mg
コーヒー (レギュラー) 1杯(約180ml): 約75mg 

含まれていると言われています。

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