光線過敏症に関する出題が多い
問題作成の手引きでは、「筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分」として登場し、インドメタシン、フェルビナクと同様、外用薬に用いられる非ステロイド性抗炎症成分です。
市販薬としては、インドメタシンやフェルビナクに比べるとマイナーで、テレビCMでもその名前を聞くこともなく、ケトプロフェンを使用した製品は殆どありません。
しかし、医療用では、この成分を使ったテープ剤タイプの湿布「モーラステープ」(久光製薬、祐徳)は、高い知名度を誇り、効果感もさることながら、その使用感、剥がれにくさにも定評があり大変人気があります。

そのため、医薬品における選定療養制度(2024.10~)開始以降は、先発医薬品のモーラステープを希望する場合は、一部自己負担金((と言っても数十円レベル)を支払うことになりましたが、それでも人気の高さは変わりありません。
また、モーラステープはアジア地域でも医療用として人気が高く、その為、海外からの観光客が日本の薬局に買い求めて来ることもあります。

↑香港の薬局店頭のモーラステープの広告(2024.11)と、台湾で販売されていたOTC医薬品(2024.5)
なお、2026.2現在、市販薬でケトプロフェンを主成分にした商品としては「オムニードケトプロフェパップ」があり、OTC唯一のケトプロフェン配合湿布と言われています。
しかしながら、モーラステープとは異なるパップ剤(白いブヨブヨしたタイプ)であり、貼り薬としての使用感が全く異なりますから、販売の際は注意が必要です。
登録販売者試験では、光線過敏症に関する内容が良く出題されています。
「紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがあるため、ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時も塗布部を衣服、サポーター等で覆い、紫外線に当たるのを避ける必要がある。」
この光線過敏症に関する記載について、医療用で処方される際に、大抵薬局でお説明を受ける内容です(実際にはもっと簡単に説明されますが)。
OTC販売でも、夏場の薄着の時期に肌の露出する部分に貼りそうな感じの購入者には、ひと声かけた方が良いでしょう。但し、この手引きの書かれている内容をそのまま伝えたら、面倒がって、まず買う人はいなくなるでしょうが。
