温経湯
温経湯は、主に婦人用として使用される漢方薬です。
月経不順や更年期障害などの症状に用いられます。
構成生薬は以下の12種類です。(カンゾウを含みます)
麦門冬(バクモンドウ)、半夏(ハンゲ)、当帰( トウキ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、川きゅう(センキュウ)、人参(ニンジン)、牡丹皮(ボタンピ)、呉茱萸(ゴシュユ)、生姜(ショウキョウ)、阿膠(アキョウ)
登録販売者試験において、漢方薬の中では割と出題率は高めです。
出題の手引き(令和4年改訂版)の記載内容は以下のとおり
「体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれ(手の湿疹・皮膚炎)に適すとされるが、胃腸の弱い人では、不向きとされる。」
⇒キーワードとしては「手足がほてり、唇が乾くものの」「こしけ(おりもの)」が特徴的です。特に「こしけ(おりもの)」のキーワードは、この婦人用薬の温経湯と、泌尿器用薬の竜胆瀉肝湯にしか出てきませんので、これだけで解答を絞れることがあります。
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