加味逍遙散(更年期障害、イライラ、不眠症)
更年期障害向けの漢方薬は数多くありますが、その中でも加味逍遙散には「イライラ感」を抑える効能も記載されています。
漢方薬の中でも名前は知られている方で、医療用医薬品としても割と使用されています。
構成生薬は以下の10種類であり、主薬は柴胡です。
柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、蒼朮(ソウジュツ)、当帰(トウキ)、茯苓(ブクリョウ)、山梔子(サンシシ)、牡丹皮(ボタンピ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、薄荷(ハッカ)
問題作成の手引きでは以下のとおり
「体力中等度以下でのぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐きけ)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
「まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることが知られている。」
⇒婦人特有の症状の他に、「精神不安やいらだちなどの精神神経症状」が重要なキーワードになります。
⇒また、副作用の腸間膜静脈硬化症について、まれに問われることがあります。闇雲に副作用について覚える必要はありませんが、特徴的な副作用ですので余裕があれば確認しておきましょう。
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