メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(制酸成分)
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは制酸成分に分類され、中和反応により制酸作用を示します。
一般用医薬品としては、制酸成分として様々な総合胃腸薬に含まれおり、例えば「パンシロン」や「第一三共胃腸薬」シリーズに配合されています。
一方、医療用医薬品としては「スピーゲル」(扶桑)等の商品名で販売されていましたが、現在既に販売は終了しているようです。
登録販売者試験では時折出題されています。出題の手引きのポイントは複数あります。
①中和反応によって胃酸の働きを弱める。
②メタケイ酸アルミン酸マグネシウムはアルミニウムとマグネシウムの両方を含む成分である。
③胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。
④制酸成分のうちアルミニウムを含む成分については、透析療法を受けている人が長期間服用した場合にアルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を引き起こしたとの報告があり、透析療法を受けている人では使用を避ける。
⑤解熱鎮痛成分による胃腸障害の軽減を目的として配合されている場合がある。この場合、胃腸薬のように、胃腸症状に対する薬効を標榜することは認められていない。
特に④の透析に関する知識は、スルラルファートとともに押させておきたい知識です。
⑤に関しては、実際にメタケイ酸アルミン酸マグネシウムが使用されている製品の有無は、現在不明です。このような制酸成分の使用例としては、酸化マグネシウム(ロキソニンSプラス)や合成ヒドロタルサイト(バファリンA)があります。
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