偽アルドステロン症とは
偽アルドステロン症は超頻出ポイントですが、しっかり理解しようとするとかなり大変です。
とりあえず、試験対策の最小限の知識としては
ぐらいは押さえておきたいところです。
なお、アルドステロンの役割や、グリチルリチン酸がどのような作用で偽アルドステロン症になるかまで理解しようとすると、かなり大変です。
詳細まで理解する必要はありませんが、グリチルリチン酸等が、アルドステロンと同様な働きをする訳ではなく、似た性質のホルモンの1種であるコルチゾールを、コルチゾンに変換する酵素の活性を阻害することで、生じることがわかっています。
注意したい漢方薬(芍薬甘草湯)
また、この偽アルドステロン症は昭和50年代に、抗炎症作用もあるグリチルリチン酸を配合した医薬品による副作用で特に注目されましたが、現在市販薬でそれ程問題にはなっていないものの、今でも注意は必要です。
特に注意したいのは、足の攣り(こむら返り)に良く用いられる「芍薬甘草湯」です。カンゾウ(甘草)を含む漢方薬は数多くありますが、特に「芍薬甘草湯」には、多く含まれています。
攣った直後や、予兆時に服用すると症状がすぐに和らぐという方も多く、有効性の高い漢方薬の一つです。
その為、ドラックストア等での市販はもちろん、病医院でも良く処方されています。
(正確な統計データは分かりませんが、100種類以上存在する医療用エキス製剤の中では、処方頻度(処方金額、処方量は別)は一番多いかもしれません。「68番の漢方」として有名です。)
しかし、その効果感の良さから、漫然と1日何度も服用し、いつの間にか浮腫んできたり、血圧が上昇したという話は聞いたことがあります。
一般用医薬品販売の現場でも、「芍薬甘草湯」は人気製品の一つですが、他に複数の漢方薬を飲んでいる可能性のある方や、頻繁に購入しているケースがあれば、一応注意を払うべきでしょう。