三黄瀉心湯(のぼせ気味、高血圧随伴症状、鼻血など)

試験では割と出題されている

三黄瀉心湯は、登録販売者試験・出題の手引きでは、循環器用薬の分野で登場します。

循環器用薬と言うとわかりづらいですが、後述のとおり、のぼせ気味で顔が赤いとか、鼻血がでやすい、血圧があがると体調が悪くなる人向け、などと言われます。但し、余程の専門家でもない限り、そう簡単に販売できるようなものではないでしょう。
試験では、割と出題されていますが、一般用でも医療用でも、それ程広く使われていません。

構成生薬はシンプルで、以下の3種類のみです。漢方名の由来もすぐにわかるはずです。
 
黄連(オウレン)、黄ごん(オウゴン)、大黄(ダイオウ)

いずれも、清熱剤に分類される生薬で、「上部にある熱を下降させてあげる」イメージを持つと良いでしょう。

出題の手引きの内容は以下のとおり(一部抜粋)

「体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」

キーワードとしては「便秘傾向のあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり・・)」、「鼻血」あたりでしょうか。また、鼻血や痔出血への使用は漫然と長期に使用しないこと、についても記載されています。

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