台湾の薬膳料理⑦ 【恵安四神湯】西門エリアにある四神湯の老舗店

今回は、若者が集まるエリアとして知られる西門エリアからも近い、恵安四神湯(huì‘ān sì shén tāng)というお店を紹介します。

四神湯」については、以前にも紹介したことがありますが、台湾生まれの薬膳料理の一つで、簡単に言うと豚モツ入り薬膳スープです。台湾では良く知られた料理で、夜市も含め提供しているお店はそれなりに見つけることができ、慢性疲労時消化不良の時に食べると良いされ、またハトムギ(薏仁)も使用されているためか美肌効果も謳われることがあります。

そして、今回紹介する恵安四神湯(huì‘ān sì shén tāng)は、民国54年(1965年)創業の老舗店で、台湾版のYoutubeで薬膳料理の動画を色々見ていたところ、たまたま見つけたお店です。なお、お店は新北市にある三重本店と、今回紹介する「艋舺店」の2店舗で、こちらは息子さんがやっているようですね。

こちらの看板メニューである四神湯の特徴としては、基本となる生薬:蓮子(ハスの実)、ケンジツ、淮山、茯苓、薏仁(ハトムギ)の他にも様々な生薬が使用され、全部で33種類も使用されているそうです。また、スープの特徴としては、甘草や羅漢果を使用することで自然な甘みを持ち、たしかにほのかな甘みが感じられるスープとなっています。他にも、補血薬の代表生薬である当帰を使っている点もウリのようですね。


↓今回は豚モツ以外にも様々な部位の肉も使用されている総合四神湯というのを頼みましたが、お肉は解体されて間もないものが使われているそうで、確かにどれも新鮮味がある肉でしたね。


また、ここで四神湯を頂く際は、魯肉飯とのセットがお薦めです。スープだけだと、どうしても飽きてしまいがちですが、濃い味の魯肉飯との相性は抜群です。なお、ここの魯肉飯は、八角の味もそれ程気にならないので、日本人の味覚にも合うと思います。


↓訪れた艋舺店は、2021年に新築移転した店舗で、店も新しく店内は清潔感もあります。

台北市内には、四神湯のお店がいくつもあるものの、正直日本人には味が薄すぎて、微妙に感じるところもありますが、こちらの四神湯は、個人的にはお薦めできる数少ないお店の一つです。また、朝早くから営業していますし、台北の中心地にもありますので、滞在中の朝食としても利用できる点でも便利です。

【 恵安四神湯  艋舺店 】
営業時間:6:00~19:00 (土曜日は17:00まで)
定休日:日曜日
最寄り駅:MRT西門駅
住所:台北市萬華区内江街142號
紹介されたTV番組:YouTube



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