台湾の薬膳料理⑧ 【極膳帝王養生膠美食】亀板・鹿角を使った本格薬膳スープ
今回紹介するのは、台北の大安エリアにある本格薬膳料理のお店「極膳帝王養生膠美食(Jí shàn dìwáng yǎngshēng jiāo měishí)」です。3代に渡って受け継がれた、亀板(きばん)と鹿角(ろっかく)等を使った漢方スープ(帝王養生膠)をメインで提供しているのが特徴です。なお、亀板は、亀の甲羅の方ではなく腹の部分を使用したものです。
その、特製の漢方スープ(帝王養生膠)に使用されている成分としては、亀板、鹿角以外にも
土茯苓(どぶくりょう・サンキライ)、玉竹(ぎょくちく)、覆盆苺(イチゴ)、益母草(やくもそう)、淮山、女真子、甘草、枸杞、党参、芡実、センキュウ、黄耆、熟地黄など、様々な生薬が使用され、これらを1週間煮込んで、スープを作り出しているそうです。
なお、効能としては体質の改善のほか、生理不順や骨粗鬆症の改善や、産前産後、病後の体力回復などに良いそうです。
(薬膳料理によっては、使用されている生薬の関係で妊娠中は適さないとされるものがありますが、ここのはOKのようです。但し、妊婦さんは一応確認することをお薦めします)
そして、一人前でも食べることが出来る鍋のコースメニューは様々ありますが、今回は帝王養生膠・雞腿鍋(955元)を選びました。なお、コール料理には、鍋以外にも、養生飯or養生麺線(日本の素麺のようなもの)と、デザートに白キクラゲを使ったスィーツがついてます。
料理を頼むと、基本的に鍋の具材は、お店のスタッフの方が加減よく煮てくれます。また、合わせて食材や薬効なども説明を受けながら頂くことができますので、薬膳料理に興味のある方は、とてもありがたいですね。
食べ方のステップとしては4段階で、まず最初に、オリジナルのスープと、煮込んだ鶏肉を頂きました。
↓次に、野菜だけで煮込んで、それだけで食べます。これによって、野菜のビタミンや繊維が胃腸の働きをよくし、消化を助けてくれるそうです。
↓そして次に、海鮮系だけで軽く煮て食べてます。また、これでまた、スープの味が変わってくるんだそうです。
牡蛎やエビなどの素材も新鮮味があり、とてもおいしいです。
最後に、残った高品質な豚肉を煮て食べるという順番です。
また、他にも様々なメニューがありますが、カラスミとサクラエビを使ったチャーハン(極膳烏魚子櫻花蝦炒飯)も大人気とのこと。
これは是非頼んでいた方が良いですね。
お土産コーナーには、この帝王養生膠のお酒や、エキスを購入することができます。なお、烏骨鶏やスッポンを丸々使った本格的なコース料理では、最後にこのお酒が提供されるそうです。
なお、スタッフによる料理や薬効などの説明は、基本中国語もしくは英語ですので、通訳してくれる方がいると、より一層楽しく頂けますが、メニューやパンフレットには日本語も併記されていますので、なんとかなるでしょう。
【 極膳帝王養生膠美食 】
営業時間:11時30分~14時30分 17時30分~21時00分
定休日:月曜日、火曜日
最寄り駅:MRT大安駅
住所:大安區復興南路一段295巷23號
お店のfacebook:https://www.facebook.com/DENGQIYI/about
(取材日:2024年5月5日)