当帰芍薬散(更年期障害、月経不順、冷え症、産前産後)・・・代表的な婦人用漢方薬

虚弱な女性向けの漢方薬

当帰芍薬散は、婦人薬として使用される代表的な漢方薬の一つです。

特に体力虚弱な女性に向くとされ、更年期障害や月経不順、冷え症、貧血症などの女性特有の症状の緩和に用いられています。
また、(この効能で、こんな宣伝して大丈夫かと思いますが)耳鳴り向けの漢方薬として、テレビショッピング的なCMを見かけることがありました。

構成生薬は以下の6種類です。(カンゾウは含みません)

当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)、川きゅう(センキュウ)、蒼朮(ソウジュツ)or白朮(ビャクジュツ)、沢瀉(タクシャ)、茯苓(ブクリョウ)

登録販売者試験では、漢方薬の中でも出題率は高めです。
ただ、婦人用薬で登場する漢方薬は、同じような内容ばかり書いており、区別するのは少し面倒です。

手引の記載内容は以下の通り

体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り、低血圧に適すとされるが、胃腸の弱い人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」

⇒キーワードとしては「産前産後」が特徴的です。

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