台湾の薬膳料理⑥ 【阿桐阿寶四神湯】台北・雙連エリアにある四神湯の店

今回は、台北の雙連エリアにあり、四神湯で有名(らしい)阿桐阿寶四神湯(Ā tóng ā bǎo sì shén tāng アートン・アーバオ・スーシェンタン)というお店を紹介します。

この「四神湯」についてですが、台湾生まれの薬膳料理の一つで、簡単に言うと豚モツ入り薬膳スープです。日本人には殆ど馴染みはありませんが、台湾では良く知られた料理で、夜市も含め提供しているお店はそれなりに見つけることができます。
慢性疲労時消化不良の時に食べると良いされており、ハトムギ(薏仁)も使用されているためか美肌効果も謳われることがあります。

そして、今回紹介する阿桐阿寶四神湯(Ā tóng ā bǎo sì shén tāng)は、店名の通り、四神湯をメインで提供しているほか、肉まんや、ちまき、シューマイ等を提供しています。台北駅から歩いて行くには結構キツイですが、ちょうど寧夏路夜市とMRT雙連駅の中間辺りに位置し、それぞれから徒歩圏内です。深夜5時まで営業していますが、タクシーの運転手も結構お客さんで来ています。

そして、メインの四神湯はご覧の通りです。これで価格70元(≒320円)です。
見た目は正直なところ、あまり旨そうに見えませんが、店内では注文している人は沢山いましたので看板メニューのようですね。
一緒に頼んだのはシューマイ(5個で60元≒280円)ですが、既に冷めたもので、ちょっと想像していたものと違いました。

スープの味については、ほぼ調味料は塩だけといった感じで、あっさりした味で、モツはまったくクサさはなく、柔らくて食べやすいです。但し、味が本当にあっさりしているので、もつ煮込み等に慣れた濃い味好みの日本人には、物足りないかもしれません。
なお、店の人に写真中央にある、当帰?を漬けたお酒を入れて食べるように薦められましたが、それでも味の薄さはそれ程かわりませんでした。

ちなみに、このお店では、スープの中に入っている生薬は、ハトムギ以外は入っているのか良くわかりませんでしたが、一般的に「四神湯」に使用されている生薬は以下のとおりです。

• 蓮子(ハスの実・スイレン科のハスの種子)
• 芡実(ケンジツ・スイレン科のオニバスの成熟種子)
• 淮山(わいさん・ヤマイモを乾燥させたもの。山薬)
• 茯苓
• 薏仁(ハトムギ)

芡実(ケンジツ)以外は、ハスの実やヤマイモなど、馴染みのある生薬が多くなっています。
実際の調理の様子はユーチューブを見てもらうとわかりやすいです。

正直な所、短期の旅行中で、貴重な旅先の一食にするには、あまりお薦めではありませんが、興味のある方は試してみても良いでしょう。なお、四神湯のお店は、ここ以外にも沢山あり、ハスの実やケンジツもしっかり入ったお店もあるので、自分で色々捜してみるのも良いかもしれません。

【 阿桐阿寶四神湯 】
営業時間:11:00~AM5:00
定休日:旧正月/春節等以外は無休のようです。
最寄り駅:MRT雙連駅
住所:台北市大同區民生西路153號
取材日:2023年10月14日深夜

 

 

 

 

 

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