H27 新潟県・群馬県・栃木県・長野県・山梨県 第4章 薬事に関する法規と制度(問11-20)

問13(店内掲示)と特定販売の知識が対応できれば10問正答も可能。頻出内容ばかり。

【問11】 配置販売業に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 配置販売業者は、要指導医薬品の配置販売については、薬剤師により販売または授与させなければならない。

2 配置販売業者は、医薬品を開封して分割販売してはならない。

3 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準に適合しない医薬品を販売してはならない。

4 配置販売業者またはその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行した身分証明書を携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。

配置販売業(置き薬)に関する問題
頻出の出題ポイントを押さえていれば簡単。

1 誤り。そもそも配置薬販売では、要指導医薬品を販売できない。第一類は可。
2 正しい。良く出題されている内容。配置薬販売業では分割販売できない。
3 正しい。常識的にも判断できるでしょう。
4 正しい。「都道府県知事が発行する身分証明書」も良く出題されている。

正答・・・1

【問12】 薬局及び店舗販売業における医薬品の陳列方法に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 要指導医薬品は、必ずかぎをかけた陳列設備に陳列しなければならない。

b 第一類医薬品は、購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列してもよい。

c 第三類医薬品は、「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。

d 医薬品は、医薬部外品と区別して陳列しなければならない。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

医薬品の陳列方法に関する問題。

a 誤り。かぎが必要なのは毒薬。
b 正しい。
c 誤り。「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならないのは指定第二類医薬品である。
d 正しい。

正答・・・4

【問13】 店舗販売業者が、店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない情報として、誤っているものはどれか。

1 店舗販売業者の氏名または名称

2 勤務する者の薬剤師免許番号または販売従事登録番号

3 取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分

4 相談時及び緊急時の電話番号その他連絡先

これはちょっと迷ったかもしれない。

薬局開設者又は店舗販売業者は、以下の薬局又は店舗の管理及び運営に関する事項を、店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない。

① 許可の区分の別
② 開設者の氏名又は名称、許可証の記載事項
薬局、店舗の管理者の氏名
④ 勤務する薬剤師又は第十五条第二項の登録販売者以外の登録販売者若しくは同項の登録販売者の別、その氏名及び担当業務
⑤ 取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分
⑥ 薬局、店舗に勤務する者の名札等による区別に関する説明
⑦ 営業時間、営業時間外で相談できる時間及び営業時間外で医薬品の購入、譲受けの申し込みを受理する時間
⑧ 相談時及び緊急時の電話番号その他連絡先

③より、薬剤師免許番号または販売従事登録番号までは記載義務がないことがわかる。

正答・・・2

【問14】 薬局開設者が特定販売で取り扱うことができる医薬品として、正しいものの組み合わせはどれか。

a 医療用医薬品
b 要指導医薬品
c 第一類医薬品
d 薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、d) 5(c、d)

平成27年度から登場した特定販売(ネット販売)できる医薬品の区分は必須知識。

新医薬品区分と販売方法

要指導医薬品は含まれていないことは必ず押さえておく。

正答・・・5

【問15】 薬局開設者がインターネットを利用して特定販売を行うことについて広告をするとき、ホームページに見やすく表示しなければならない情報として誤っているものはどれか。

1 薬局の主要な外観の写真
2 一般用医薬品の陳列の状況を示す写真
3 現在勤務している薬剤師または登録販売者の氏名及び写真
4 開店時間と特定販売を行う時間が異なる場合にあっては、その開店時間及び特定販売を行う時間

平成27年度から登場した特定販売に関する問題。ホームページへの記載内容は他エリアでも良く出題されている。

ホームページに掲載する内容は以下を押さえておけば良い。

① 薬局又は店舗の主要な外観の写真
② 一般用医薬品の陳列の状況を示す写真
③ 現在勤務している薬剤師又は登録販売者の別及びその氏名(顔写真は必要ない)
④ 開店時間と特定販売を行う時間が異なる場合にあっては、その開店時間及び特定販売を行う時間
⑤ 特定販売を行う薬局製造販売医薬品又は一般用医薬品の使用期限

1 正しい。
2 正しい。
3 誤り。「現在勤務している薬剤師又は登録販売者の別及びその氏名」までで良く、顔写真は不要
4 正しい。

正答・・・3

【問16】 店舗販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 店舗管理者が薬剤師の場合は、調剤を行うことができる。

b 店舗管理者は、薬剤師または登録販売者でなければならない。

c 店舗販売業者は店舗管理者を指定したときは、その店舗管理者の意見を尊重しなければならない。

    a b c
1 正 正 誤
2 誤 誤 正
3 誤 正 正
4 正 誤 誤
5 正 誤 正

店舗販売業に関する問題。

1 誤り。店舗販売業では医療用医薬品の取扱いや調剤はできない。「薬局」の許可が必要。
2 正しい。但し、開設者は薬剤師または登録販売者でなくても良い。
3 正しい。

正答・・・3

【問17】 濫用のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)に該当する有効成分として、正しいものの組み合わせはどれか。

a エフェドリン
b インドメタシン
c プレドニゾロン
d ブロムワレリル尿素

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

濫用のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品に関する問題
これは頻出と言って良いでしょう。落とさないように。

なお、指定されているものとしては、以下の6種類。

1)エフェドリン
2)コデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
3)ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
4)ブロムワレリル尿素
5)プソイドエフェドリン
6)メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る。)

a 正しい。エフェドリンはアドレナリン作動性成分
b 誤り。
c 誤り。
d 正しい。ブロムワレリル尿素は鎮静成分として知られる。

正答・・・2

【問18】 医薬品の広告に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 堕胎を暗示し、またはわいせつにわたる文書を用いてはならない。

b 店舗販売業者が販売促進のために用いるダイレクトメールは、一般用医薬品の販売広告に含まれる。

c 承認前の医薬品であっても、効能、効果に関する広告が誇大広告でなければ、広告できる。

d 「天然成分を使用しているので副作用がない」と表現した広告は、虚偽誇大な広告には該当しない。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)

医薬品の広告に関する問題。一般常識でも正答可能でしょう。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。
d 誤り。

正答・・・1

【問19】 医薬品等適正広告基準に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が独立して作用しているため、 それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適当である。

b 一般用医薬品について、同じ有効成分を含有する医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することは、承認されている内容を正確に反映した広告といえない。

c 市町村が行う衛生害虫類駆除事業に際して特定の殺虫剤・殺そ剤の使用を住民に推薦し、その旨広告することは、例外として認められる。

d 医薬品の使用前・使用後を示した図画・写真等を掲げることは、その効能効果の保証表現となり、不適当である。

    a b c d
1 正 正 正 正
2 正 誤 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 誤

医薬品等適正広告基準に関する問題。

1 誤り。度々出題されている内容。
2 正しい。
3 正しい。例外として憶えておく。
4 正しい。いわゆるビフォー・アフターはダメである。(最近は、第3類医薬品の通販番組でグレーなのがあるので注意)

正答・・・4

【問20】 行政庁が行う処分に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

都道府県知事等は、薬局開設者または医薬品の販売業者(配置販売業者を除く。)に対して、その( a )が基準に適合せず、またはその( a )によって不良医薬品を生じるおそれがある場合においては、その( a )の( b )を命じ、またはその( b )がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。

   a   b
1 構造設備 改善
2 構造設備 整備
3 業務体制 整備
4 業務体制 改善

行政処分に関する問題。

正答・・・1

 

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