R3 関西広域連合 第3章 主な医薬品とその作用 (問41-50)

細かい知識問題も、選択肢が甘いので全問正答は可能

問41
一般用医薬品の三黄瀉心湯に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a 体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。

b 構成生薬としてダイオウを含む。

c 体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では、激しい腹痛を伴う便秘の副作用が現れやすいとされる。

d 鼻血の適応に対して用いる場合には、症状の改善がみられるまで、比較的長期間(1ヶ月位)服用が必要である。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤


一般用医薬品の三黄瀉心湯に関する問題。
まず、三黄瀉心湯については、2022.1現在、一般用医薬品での販売はあるものの、決して広く販売・知られているような漢方薬ではない。その為、扱いにくい問題と言って良いでしょう。

手引きでは、「循環器用薬」の分野で登場します。
循環器用薬と言うとわかりづらいですが、のぼせ気味で顔が赤いとか、鼻血がでやすい、血圧があがると体調が悪くなる人向け、などと言われます。
なお、三黄瀉心湯の「三黄」は構成生薬(黄連、黄ごん、大黄)から名付けられており、便秘薬にもなる大黄を含んでいるので便秘症状にも対応していると憶えると理解しやすいです。

a 正しい。特徴的なキーワードとしては、便秘傾向と「高血圧の随伴症状」「のぼせ気味で顔面紅潮」など。
b 正しい。
c 誤り。✖「便秘の副作用」⇒〇「下痢等の副作用」
d 誤り。鼻血に用いる場合、漫然長期の使用は避け、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、専門家に相談する。

正答・・・1

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問42
次の表は、一般用医薬品の外用痔疾用薬の注入軟膏に含まれている成分の一覧である。

1個(2g)中:
成分 分量
リドカイン 60 mg
プレドニゾロン酢酸エステル 1 mg
トコフェロール酢酸エステル 50 mg
アラントイン 20 mg

これらの成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a 局所の感染を防止することを目的として、殺菌消毒成分が配合されている。

b 配合されている抗炎症成分は、含有量が少ないため、長く使用し続けることができる。

c 痒みを抑える効果を期待して、局所に冷感刺激を生じさせる成分が配合されている。

d 肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して組織修復成分が配合されている。

  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 誤
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 正


外用痔疾用薬の注入軟膏に含まれている成分に関する問題。
具体的にはTVで宣伝している痔の薬(ボラギノール等)をイメージすれば良い。

a 誤り。ここには含まれていないが、殺菌消毒成分としてクロルヘキシジン塩酸塩ベンザルコニウム塩化物等がある。
b 誤り。抗炎症成分としてプレドニゾロン酢酸エステルが含まれるが、ステロイド性抗炎症成分なので含有量によらず長期連用を避ける。
c 誤り。ここには含まれていないが、冷感刺激を与える成分としてはるカンフル、ハッカ油、メントールがある。
d 正しい。組織修復成分としては、アラントインなどがある。

なお、リドカインは局所麻酔成分、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)は肛門周囲の末梢血管の血行を改善を期待して配合されている。



正答・・・5


問43
月経不順、月経困難や月経困難症に適すとされる漢方処方製剤の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a 桃核承気湯
b 桂枝加芍薬湯
c 加味逍遙散
d 当帰飲子

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤


婦人向けの漢方処方製剤に関する問題。

a 正しい。桃核承気湯は、婦人用薬の中で「打撲」や「便秘」のキーワードがある点もポイント。
b 誤り。桂枝加芍薬湯は「お腹の痛み止め」のイメージで。キーワードは「しぶり腹」
c 正しい。関連記事:加味逍遙散
d 誤り。当帰飲子は主に皮膚症状向けの漢方。

正答・・・2


問44
次の成分を含む鼻炎用内服薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

2錠中
成分 分量
プソイドエフェドリン塩酸塩 40 mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 10 mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 2 mg
グリチルリチン酸二カリウム 15 mg
ベラドンナ総アルカロイド 0.2 mg
無水カフェイン 25 mg

a 眠気が促される成分は配合されていない。

b 目のかすみ、異常なまぶしさ等の症状があらわれるおそれがある成分が配合されている。

c 排尿困難が現れることがある成分が配合されている。

d 医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、使用を避ける必要がある成分が、配合されている。

  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正


鼻炎用内服薬に関する問題。

a 誤り。眠気の恐れがある成分として、クロルフェニラミンマレイン酸塩ベラドンナ総アルカロイドが該当。
b 正しい。「目のかすみ、異常なまぶしさ」から散瞳の恐れがある抗コリン成分の有無を確認できればよい。ここではベラドンナ総アルカロイドが該当。
c 正しい。
d 正しい。プソイドエフェドリン塩酸塩は以前より超頻出成分だが、ここ数年パーキンソン病治療薬の「モノアミン酸化酵素阻害剤」との併用に関する問題が各地域で見られる。


正答・・・3


問45
一般用医薬品のスプレー式鼻炎用点鼻薬に関する、一般的な注意事項の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a 噴霧の際、使用前に鼻をよくかんでおく。

b 清潔に保つため、薬液が入った容器は、必ずキャップを閉めた状態で保存する。

c 噴霧時に薬液が鼻汁とともに逆流しないよう、容器の先端を鼻腔内に押し付けて使用する。

d 同じ症状の人と共有して使用することは、差し支えない。

  a b c d
1 正 誤 正 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 誤 誤
5 正 誤 誤 正


プレー式鼻炎用点鼻薬に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。手引きには「汚染を防ぐために容器はなるべく直接鼻に触れないようにする」と書かれているので誤り。
d 誤り。常識的におかしいとわかるでしょう。

正答・・・4


問46
眼科用薬に関する記述について、正しいものを一つ選べ。

1 眼科用薬は、網膜の内側と眼球の間の空間に適用する外用薬である。

2 コンタクトレンズ装着液は、あらかじめ定められた範囲内の配合成分のみを含む等の基準に当てはまる製品については、医薬部外品として認められている。

3 人工涙液は、涙液中の抗菌作用を補うことを目的とするもので、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。

4 点眼薬は、一般に、1滴の薬液量が少なめに調製されているため、一度に数滴点眼する方が効果が増す。

5 薬液を行き渡らせるため、点眼直後に、まばたきを数回行うと効果的とされる。


眼科用薬に関する問題。

1 誤り。手引きの定義において、眼科用薬とは「結膜嚢(結膜で覆われた眼瞼(まぶた)の内側と眼球の間の空間)に適用する外用薬(点眼薬、洗眼薬、コンタクトレンズ装着液)」である。
2 正しい。コンタクトレンズ装着液は普通に(医薬品販売業ではない)コンビニ等でも販売しているので、容易に判断できたでしょう。

3 誤り。。人工涙液涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾きコンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる
具体的には、ソフトサンティア(商品名)をイメージできれば良いでしょう。

4 誤り。一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて副作用を起こしやすくなる。
5 誤り。点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。

正答・・・2


問47
ものもらい(麦粒腫)の症状を改善するために、スルファメトキサゾール含有の点眼薬を購入したいという顧客に対し、登録販売者が行う説明として、正しいものの組合せを一つ選べ。

a この点眼薬には、抗菌作用があるサルファ剤という薬が配合されています。

b この点眼薬は、すべての細菌に対して効果があるわけではありません。

c この点眼薬は、ウイルスには効果がありませんが、真菌には有効な薬です。

d 20日ほど使用しても症状が改善しない場合は、眼科専門医の診療を受けてください。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)


スルファメトキサゾールは点眼薬に使用されている抗菌成分(サルファ剤)。
「抗菌タイプ」と書かれているような市販目薬には大抵よく配合されている。
但し、すべての細菌に対して効果があるというわけではなく、またウイルスや真菌の感染に対する効果はない。
↓スルファメトキサゾール含有の目薬


a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。
d 誤り。✖「20日」⇒〇「3~4日」。

正答・・・1


問48
皮膚に用いる薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。

a 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。

b 外皮用薬の適用部位に現れる発疹・発赤、痒み等の局所性の副作用は、外皮用薬が適応とする症状と区別することが難しい場合がある。

c 一般用医薬品のオキシドール(過酸化水素水)は、真菌に対する殺菌消毒作用を示す。

d スプレー剤やエアゾール剤は、患部に対して至近距離から、同じ部位に連続して5秒以上噴霧することが望ましい。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)


皮膚に用いる薬に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 誤り。オキシドールは一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用をしめすが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
d 誤り。至近距離から噴霧したり、同じ部位に連続して噴霧すると凍傷を起こすことがある。(連続でも3秒以内が望ましい)

正答・・・1


問49
一般的な創傷への対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a 火傷(熱傷)の場合は、水疱(水ぶくれ)が破れると、そこから感染を起こして、化膿することがあるため、冷やした後は、水疱を破らないようにする。

b 創傷部への殺菌消毒薬の繰り返しの使用は、皮膚常在菌を殺菌したり、殺菌消毒成分により組織修復が妨げられることで、治癒が遅れることがある。

c 最近では、創傷面に浸出してきた液の中に表皮再生の元になる細胞を活性化させる成分が含まれているため乾燥させない方が早く治癒するという考えも広まってきている。

d 出血しているときは、創傷部に清潔なガーゼやハンカチ等を当てて、創傷部を心臓より高くして圧迫すると止血効果が高い。

  a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正


一般的な創傷への対応に関する問題。

a 正しい。
b 正しい。
c 正しい。
d 正しい。

正答・・・5


問50
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a インドメタシンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンとその受容体タンパク質との結合を妨げる。

b ノニル酸ワニリルアミドは、皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して用いられる。

c 酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示す。

d ヘパリン類似物質は、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。

  a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 正 誤


外皮用薬の配合成分に関する問題。

a 誤り。これは抗ヒスタミン成分に関する記述。インドメタシンは非ステロイド性抗炎症成分。
b 誤り。ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分で、いわゆる「温シップ」と言われる貼ると温感を感じる鎮痛用シップに一部配合されている。
c 正しい。
d 誤り。ヘパリン類似物質は血行促進成分なので誤り。他に抗炎症、保湿作用も知られる。


正答・・・5

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