鎮痛薬において、鎮痛作用補助の為に併用される。眠気の副作用、依存性に注意する。

ブロモバレリル尿素は、鎮静薬に分類される成分で、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があると言われています。

呼び方・表記としては「ブロモバレリル尿素」「ブロムワレリル尿素」等いくつかありますが、登録販売者試験では、平成28年3月正誤反映版より、一部を除き「ブロモバレリル尿素」で統一されています。
 
一般用医薬品としては、同効薬のアリルイソプロピルアセチル尿素と同様、主に解熱鎮痛薬における鎮痛作用を補助する目的で用いられます。
 
1910年代にドイツで開発された医薬品で、日本でも1915年から医療用として販売され、大変古くから使用されている成分です。

元々は主に睡眠薬として用いられ、1960年代にベンゾジアゼピン系睡眠薬が登場するまでは、広く使用されていたそうです。但し、現在医療用としての使用機会は、非常に限られているようです。

一般用医薬品としては、前述のように鎮痛補助の目的でイブプロフェンエテンザミド等の鎮痛薬と共に使用されています。といっても、アリルイソプロピルアセチル尿素に比べると、配合されている製品は多くありません。

また、市販鎮痛薬における訴求ポイントとして「眠くなりやすい成分を含んでいません」というメッセージが用いられることがありますが、この場合「眠くなりやすい成分」とは、このブロモバレリル尿素・アリルイソプロピルアセチル尿素であると捉えて差支えありません。
  
代表例としては、大正製薬の「ナロンエース」があります。



その他に、ブロモバレリル尿素尿素を配合する一般用医薬品として押さえておきたい製品に「ウット」があります。

この製品は、ブロモバレリル尿素尿素の他に、ジフェンヒドラミンアリルイソプロピルアセチル尿素という、眠くなりそうな成分が3種類も揃っています。

しかし、医薬品としては「睡眠薬」「睡眠改善薬」ではなく、あくまで「鎮静剤」という分類になります。

その効能効果は、「頭痛、精神興奮、神経衰弱、その他鎮静を必要とする諸症」と書かれています。

但し、実際には「睡眠薬」のように購入される可能性もあるので、常用している恐れがある購入者には注意が必要です。


登録販売者試験での出題ポイントは、

①眠気の副作用・・少量でも眠気を催しやすく、乗物や危険を伴う機械類の運転操作は避ける
②依存性・・反復して摂取すると依存を生じることが知られている。
③服用中、飲酒は控える・・効果・副作用増強の可能性。
④医療機関で不眠症の治療中の場合は、使用を避ける。
⑤妊婦又は妊娠ていると思われる女性は使用を避ける。「相談すること」として記載される。

等、使用上の注意点が主になっています。