便がコロコロして硬い便秘に

麻子仁丸は、大黄甘草湯と同様に代表的な便秘向けの漢方薬の一つです。
特に高齢者等の体力の弱い方で「コロコロしたウサギのような便」しか出ないような場合に適するとされています。
(医学的には兎糞(とふん)と呼びます。)

構成生薬は以下の6種類です。

麻子仁(マシニン)、杏仁(キョウニン)、大黄(ダイオウ)、厚朴(コウボク)、枳実(キジツ)、芍薬(シャクヤク)

名前の通り、麻子仁が主薬で「潤腸通便」の働きが期待されます。
麻子仁はアサ科のアサの種子ですが、殻の中に油脂を多く含んでおり腸管を潤し糞便のすべりを良くするイメージを持つと良いでしょう。

下の画像は麻子仁ですが、殻の中の成分の薬効が発揮されるように、煎ずる際は通常この種子を砕いてから使用します。
 
 
また、ダイオウ(大黄)も含んでおり、大腸を刺激して通じを改善する働きもあります。



なお、市販薬では細粒タイプと丸剤タイプの両方があります。丸剤にする為、通常「蜂蜜」が用いられますが、蜂蜜にも「潤腸通便」の働きがあり、より効果的と言われています。

出題の手引きの内容は以下の通り
「体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔の緩和に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる」

試験対策上は、「便が硬く塊状なものの便秘」のキーワードを最低限憶えて下さい。

わかりづらい表現ですが、「コロコロした便」「ウサギのような便」のイメージと結び付けて憶えて下さい。

また、大黄(ダイオウ)を含んでいますが、その有無について問われる場合があります。
さらに、「妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦」への留意点や、他の瀉下薬との併用に関する注意点が問われる場合があります。