問20は第1章の総合知識が問われ難問。問12(CJD)、問15(HIV訴訟)の知識問題以外は、常識でも正答できるレベル。

問11 セルフメディケーションに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

セルフメディケーションの主役は( ア )であり、世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に( イ )を持ち、( ウ )身体の不調は 自分で手当てする」こととされている。

              ア               イ      ウ
1 薬剤師や登録販売者  関心  軽度な
2 一般の生活者          責任  軽度な
3 一般の生活者          関心  軽度な
4 一般の生活者          責任  緊急の
5 薬剤師や登録販売者  関心  緊急の

セルフメディケーションの定義についての問題

一度、過去問で経験していれば問題ないが、初見のときは「責任」と「関心」は迷うかもしれない。「責任」が正解

正答・・・2

問12 クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する以下の記述のうち、正しいものの 組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア CJDは、細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種であるプリオンが原因とされている。

イ CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。

ウ CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。

エ CJD訴訟を契機として、医薬品副作用被害救済制度が創設された。

1(ア、イ) 2(ア、ウ) 3(イ、エ) 4(ウ、エ)

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)訴訟に関する問題。

ア 正しい。
イ 正しい。
ウ 誤り。×ウシ乾燥硬膜→〇ヒト乾燥硬膜
エ 誤り。「生物由来製品の安全対策強化」「生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等」であれば適切。

正答・・・1

問13 一般用医薬品販売時における、医薬品の販売等に従事する専門家と購入者等とのコミュニケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 医薬品の販売に従事する専門家からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。

イ 購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮がなされることが重要である。

ウ 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合には、医薬品の販売に従事する専門家は、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報を引き出す必要はない。

エ すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者等に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促すことが重要である。

  ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 誤 正

文章が長くて大変だが、常識的に文章を判断すれば良い。

正答・・・2

問14 アレルギー(過敏反応)に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。

1 医薬品によるアレルギーは、その有効成分によってのみ引き起こされる。

2 医薬品によるアレルギーは、内服薬だけで引き起こされる。

3 医薬品によるアレルギーは、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得る。

4 医薬品を使用してアレルギーを起こしても、その原因となった物質に対する免疫ができるので、 その医薬品を再度使用してもよい。

アレルギーに関しては、深く理解しようすると大変な分野だが、それ程深い内容について問われることはない。
この問題も、明らかに誤りの選択枝判断が容易なので、正答には苦労しない。

1 誤り。医薬品の有効成分だけでなく、薬理作用がない添加物も、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る
手引には具体例として、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)等の記載がある。
2 誤り。内服薬ではなく、外用薬でも起きる可能性がある。
3 正しい。
4 誤り。

正答・・・3

問15 HIV訴訟に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを 下から一つ選びなさい。

HIV訴訟とは、( ア )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( イ ) から製造された( ウ )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。

        ア    イ          ウ
1 血友病 血漿    免疫グロブリン
2 白血病 血小板 血液凝固因子
3 血友病 血小板 血液凝固因子
4 白血病 血小板 免疫グロブリン
5 血友病 血漿    血液凝固因子

HIV訴訟に関する問題。
これも、問12のCJDと同様、問われるポイントはほぼ決まっている。

正答・・・5

問16 一般用医薬品の役割に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさ い。

ア 軽度な疾病に伴う症状の改善
イ 妊娠の確定診断の検査
ウ 健康状態の自己検査
エ 生活の質(QOL)の改善・向上

 ア イ ウ エ  
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 誤 誤

ウ、エの判断で多少迷うかもしれないが、選択枝が甘く、ア、イの判断がつけば正答可能。

ア 正しい。
イ 誤り。一般用医薬品である妊娠検査薬を利用できるが、妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として尿中のhCGの有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。妊娠の確定診断には、尿中のホルモン検査だけでなく、専門医による問診や超音波検査などの結果から総合的に妊娠の成立を見極める必要がある。
ウ 正しい。
エ 正しい。

正答・・・2

問17 医薬品の品質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。

イ 開封された液剤でも、適切に保管されていれば、表示されている「使用期限」までの品質は保証されている。

ウ 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。

エ 医薬品に異物の混入がある場合、健康被害の発生の可能性が無くても販売してはならない。

    ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 誤 誤

これも、特別学習していなくても常識的な感覚で判断できれば正答できる。

ア 正しい。
イ 誤り。表示されている「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限であり、液剤などでは、いったん開封されると記載されている期日まで品質が保証されない場合がある
ウ,エ 正しい。

正答・・・2

問18 医薬品の効き目や医薬品の安全性に影響を与える要因に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 薬理作用とは、薬物が生体の生理機能に影響を与えることをいう。

イ 医薬品の副作用は、すべて人体のアレルギーにより発生するものである。

ウ 通常は、一般用医薬品の使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。

エ 副作用は、直ちに明確な自覚症状として現れるので、医薬品を継続して使用する場合であっても、 特段の異常が感じられなければ、医薬品の販売等に従事する専門家から定期的に検診を受けるよう促す必要はない。

1(ア、イ) 2(ア、ウ) 3(イ、エ) 4(ウ、エ)

これも、常識的に判断すればよい。

正答・・・2

問19 適切な医薬品選択と受診勧奨に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

1 乳幼児や妊婦等では、通常の成人に比べ、一般用医薬品で対処可能な範囲は限られてくる。

2 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づ いた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待される。

3 セルフメディケーションの考えから言えば、薬剤師や登録販売者は、一般用医薬品を用いて一般の生活者が自分の病気を治すことを勧めるべきであり、医療機関の受診を勧めるべきではない。

4 一般用医薬品は、すぐに使用する必要に迫られて購入されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、その販売等に従事する専門家においては、その医薬品がすぐに使用される状況にあるかどうかの把握に努めることが望ましい。

特別学習をしていなくても、3がおかしいとわかるはず。

正答・・・3

問20 医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との積で表現される用量‐反応関係に基づいて 評価される。

イ 人体に対して使用されない医薬品は、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させないので、人の健康に影響を与えることはない。

ウ サリドマイド製剤とキノホルム製剤は、国内で一般用医薬品として販売されたことはない。

エ 医薬品は、人体にとって異物(外来物)である。

  ア イ ウ エ
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 正
5 誤 誤 誤 誤

第1章の学習範囲を総合的に問われている。ある程度知識がないと難しいかもしれない。

ア 正しい。わかりずらい内容だが、良く出題されている文章なので憶えておく。
イ 誤り。これは過去問で経験しておかないと間違いやすい。単純に妊娠検査薬や尿糖・尿タンパク検査薬での検査行為だけで考えると×。殺虫剤や、検査薬結果の解釈判断についても考慮する。手引には

「人体に対して使用されない医薬品についても、例えば、殺虫剤の中には誤って人体がそれに曝されれば健康を害するおそれがあるものもあり、検査薬は検査結果について正しい解釈や判断がなされなければ医療機関を受診して適切な治療を受ける機会を失うおそれがあるなど、人の健康に影響を与えるものである。」

ウ 誤り。サリドマイドは、日本では1958年1月より販売され、1962年5月出荷停止、1962年9月に販売停止、回収となった。キノホルム製剤はスモンの原因になった整腸剤であり、国内では1970年9月に販売停止になっている。
エ 正しい。「医薬品は、人体にとって異物(外来物)」という表現に、最初戸惑うかもしれないが、この試験では良く登場する。

正答・・・3