代表的な漢方の便秘薬

大黄甘草湯は、便秘に用いられる代表的な漢方薬のひとつです。

金匱要略という、後漢時代に書かれた書籍に登場しており、漢方薬の中でも相当古くから使われている処方です。

構成生薬はシンプルで、大黄(ダイオウ)と甘草(甘草)の2種類のみ。

主薬は大黄ですが、大黄中に含まれているセンノシドが瀉下作用を示すと考えられています。

なお、センノシドが直接作用を表すのではなく、大腸に届いたのち腸内細菌によりレインアンスロンに変化し、大腸の蠕動運動を亢進させ緩下作用をあらわします。

一般用医薬品での代表例は「タケダ漢方便秘薬」です。


出題の手引き(H27.4)の記載内容は以下のとおり
「体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」

⇒「体力に関わらず広く応用され」というしばり表現は特徴的です。

「また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避ける必要がある。」

⇒たまに出題されていますが、常識的にも判断できるでしょう。

(参考資料)
・オーズギ大黄甘草湯エキスT インタビューフォーム