「モーラスと同じような市販の湿布をください。」

知っている方も多いでしょうが、2016年4月より、医療機関において、保険給付で処方できる湿布の枚数が原則1か月に70枚とされました。

あくまで原則であり、今後も少なからず例外ルールは出てくるでしょうが、医療機関での一人あたり処方枚数は確実に減っていくと思われます。

そうすると、「湿布が足りない」とか、「人や家族から湿布をもらえなくなった」(本当はダメだが)という方が、市販薬を求めるケースが多少なりとも出てくるでしょう。

医療用では、現在テープ剤と言われる薄手のベージュ色の湿布の方が主流ですが、その中でも「モーラステープ」(主成分ケトプロフェン、久光製薬、祐徳薬品)は、抜群の知名度を持ちます。

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効果感もさることながら、使用感、剥がれにくさにも定評があり、ジェネリック医薬品が普及している今日でさえも、湿布薬の中で、高いシェアを誇っています。
湿布薬成分の中では、光線過敏症に注意しなければならないハンデがあるにも関わらず、売上げは、医療用湿布の中ではダントツ1位で、医療用医薬品全体でも10位以内(2013年)にランキングされていた程です。

使用者の話を聞くと、主成分のケトプロフェンの消炎鎮痛効果云々よりも、むしろテープ剤基材の剥がれにくさ、良好な使用感が支持されているようです。
 
その為、ドラックストア等で「病院で処方されたモーラスという湿布と同じようなのがほしい」といった質問をうける可能性は十分あります。しかし、残念ながら「ほぼ同じ」製品は、OTC市販薬ではありません。

なお、OTC市販薬でケトプロフェンを主成分にした商品としては、「オムニードケトプロフェンパップ」という製品があります。

 しかし、モーラステープとは異なり、パップ剤(白いブヨブヨしたタイプ)で、同じケトプフェン配合といっても、使用感が全く異なりますから、「モーラステープ」の代替では提案すべきではありません。

それでも、使用感重視の類似製品を希望なら、同じメーカーのテープ剤を紹介した方が購入者の納得感が得られやすいでしょう。

その為、久光製薬ブランドのフェルビナク配合の「フェイタス」、インドメタシン配合の「サロンパスEX」、ジクロフェナク配合の「フェイタスZ」辺りが候補になります。

特に「フェイタスZ」はモーラステープ同様1日1回の効果持続タイプで、同様な使い方が可能です。
 


但し、処方でもらっていた時と比較されて、とにかく「市販の湿布は高い!」と言われる事が多いのがつらい所です。これには、様々な事情が絡んでいるので、販売者にはどうすることもできませんが。

なお、使用感よりも、値段を重視する層には、当然安価なプライベートブランド商品の提案も考えられます。

暫くは、職場や社内で販売や相談の動向、購入者の感想などを共有し、色々な提案ができるようにすると良いでしょう。