アドレナリン作動性成分と同様の作用を示す。

麻黄(マオウ)は、マオウ科のマオウ、チュウマオなどの地上茎を基原とする生薬です。
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主に感冒や咳の症状緩和に用いられる漢方薬に含まれている生薬であり、特徴として、発汗作用に優れ、咳を鎮める効果があるとされています。

生薬の中では珍しく薬効を示す主成分が同定されており、エフェドリンが含まれていることがわかっています。

この含有するエフェドリンにより、アドレナリン作動性成分としての作用を示し、気管支を拡張させて咳を鎮める効果が期待できます。(また抽象的な表現になってしまいますが、感冒時に「シャキっとさせる」効果もあるようです。)

代表的なものは、何と言っても「麻黄湯」でしょう。主に高熱がでる感冒において、発汗作用を高め、治りを早くする目的で用いられます。

構成生薬は、麻黄、桂枝、杏仁、甘草の4種類です。
漢方薬名がわかる通り、主薬は麻黄で、桂枝・杏仁によりさらに発汗作用を高めてくれます。
 
なお、病医院ではインフルエンザと診断された場合に、抗インフルエンザ薬と一緒に、麻黄湯が処方されるケースもあります。


登録販売者試験では、カンゾウ(甘草)と並んで良く出題されています。マオウを含む漢方薬が問われる問題があるので、特に重要な漢方薬は押さえておきましょう。

漢方薬としては、麻黄湯の他に、葛根湯葛根湯加川芎辛夷小青竜湯、麻黄附子細辛湯などに含まれています。
また、五虎湯、神秘湯、麻杏甘石湯など、咳症状向けの漢方薬に含まれています。

上記は、販売現場でも重要な漢方薬ですので、ぜひ憶えておきましょう。

他にも防風通聖散、五積散、薏苡仁湯麻杏薏甘湯についても、マオウを含む漢方薬として手引きに登場します。

そして、アドレナリン作動性成分としての注意点に関する内容も良く問われます。
以下は、出題の手引きにおける麻黄に関する注意点の抜粋です。

「アドレナリン作動成分及びマオウ(構成生薬にマオウを含む漢方処方製剤も同様)については、気管支に対する作用のほか、交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。

心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」

「マオウについては、中枢神経系に対する作用が他の(気管支拡張)成分に比べ強いとされ、依存性がある成分であることに留意する必要がある。」

また、抗コリン成分、抗ヒスタミン成分と同様に、排尿困難があらわれる成分として問われる場合があります。