のどのつかえ感、異物感に。カンゾウは含まない。

登録販売者試験では、去痰薬の分野で登場しますが、麦門冬湯や麻杏甘石湯等の感冒で使われる一般的な漢方薬とは少し趣が異なり、痰を出しても無くならない、のどのあたりのつかえ感、閉塞感に用いられる漢方です。
(中医学では、このような症状を「梅核気」と呼び、肺付近の気の滞り(気滞)が原因と考えます。)

また、神経質な方に適するといった特徴があります。

病医院でも、喉・食道付近のつかえ感を訴える方で、検査でも異常がなく原因がはっきりしない場合に処方される事があるようです。

手引の記載内容は以下のとおり

「体力中等度をめやすとして、幅広く応用できる。気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされる。」

キーワードとしては「気分がふさいで、咽頭・食道部に異物感」「のどのつかえ感」で、必ず押さえておきましょう。他の漢方薬にはない独特なキーワードです。

構成生薬は、4種類でシンプルです。

ハンゲ(半夏)、コウボク(厚朴)、ブクリョウ(茯苓)、ソヨウ(蘇葉)、ショウキョウ(生姜)

この中でも、特にコウボク(厚朴)は気のめぐりを良くする(行気)働きがあるとされてます。

また、ソヨウ(蘇葉)は、いわゆる紫蘇の葉です。その芳香で気の滞りを改善するとされていますが、香りも薬効の一部なので、ソヨウを含む漢方はオブラートで包んで飲まない方がが良いでしょう。

なお、試験対策上、カンゾウ(甘草)を含まない漢方薬であることを押さえておきましょう。呉茱萸湯と並び良く出題されます。