問94(滋養強壮)、問97(殺虫剤)、問100(生薬)は難問。

問91 口内炎用薬と口内炎に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で口渇があり、尿量が少なく、便秘するものの蕁麻疹 、口内炎等に適すとされ、構成生薬としてダイオウを含む。

イ アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔粘膜の殺菌消毒を目的として用いられる。

ウ 口内炎は、疱疹ウイルスの口腔内感染、医薬品の副作用として生じる場合もある。

エ 口内炎は、通常であれば2~3日間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診することが望ましい。
1(ア、イ) 2(ア、ウ) 3(イ、エ) 4(ウ、エ)

口内炎用薬と口内炎に関する問題
ア 正しい。茵蔯蒿湯と口内炎に関する知識は、かなり難問。
イ 誤り。アズレンスルホン酸ナトリウムは口腔粘膜の組織修復を促す作用が期待される。殺菌効果はない。
ウ 正しい。
エ 誤り。これは手引きを覚えていないと間違いやすい。×2-3日間→手引きでは「1~2週間で自然寛解」と記載されている。

正答・・・2

ニコチンと禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。

1 習慣的な喫煙により、喫煙していないと次第に体の調子が悪く感じられるようになり、血中ニコチン濃度の上昇によって、イライラ感、集中困難、落ち着かない等のニコチン離脱症状(禁断症状) が現れ、喫煙習慣からの離脱が困難になる。

2 ニコチンは、交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。

3 咀嚼剤は、1度に2個以上をまとめて、ゆっくりと断続的に噛むことが望ましい。

4 禁煙に伴うニコチン離脱症状は、通常、禁煙開始から1~2ヶ月の間に起きることが多いため、 禁煙補助剤の使用期間は3ヶ月を目途とし、6ヶ月を超える使用は避ける。

ニコチン置換療法・禁煙補助剤に関する問題は、理解しやすく、資格取得後も知識を活かせる機会は多いので、しっかり押さえておきたい。

1 誤り。ニコチン離脱症状は、血中ニコチン濃度の低下によってもたらされる。
2 正しい。
3 誤り。ニコチン過剰摂取による副作用のおそれがあるため、1度に2個以上の使用は避ける。
4 誤り。ニコチン離脱症状は、通常、禁煙開始から1~2週間の間に起きることが多い。 禁煙補助剤の使用期間は従来の手引きどおり。なお、禁煙補助剤の使用期間は平成26年11月の改訂より「添付文書に定められた期限を超える使用は避けるべき」と変更になっており、具体的な期間の記述はなくなった。

正答・・・2
なお、ガムタイプの禁煙補助剤の添付文書等を確認したい方は、
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問93 ビタミン成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア ビタミンB6の服用により、一般に尿が黄色くなる。

イ ビタミンB12は、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つ働きがある。

ウ ビタミンDの欠乏症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。

エ ビタミンEは、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。

1(ア、ウ) 2(ア、エ) 3(イ、ウ) 4(イ、エ)

ビタミンに関する内容は覚えにくいが、頻出部分はしっかり押さえておく。

ア 誤り。頻出知識であるが、尿が黄色くなるのは、ビタミンB2である。
イ正しい。
ウ 誤り。ビタミンDの過剰摂取時に、高カルシウム血症、異常石灰化の恐れがある。
エ 正しい。結構細かい知識が問われいている。

正答・・・4

問94 滋養強壮保健薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがある。

イ ヘスペリジンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンB1の吸収を助ける働きがある。

ウ アミノエチルスルホン酸は、タウリンとも呼ばれ、肝臓機能を改善する働きがある。

エ ガンマ‐オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分である。

    ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

滋養強壮保健薬に関する問題。かなりマイナーな成分に関する問題で難問。タウリン以外の知識は、直前期で余裕がなければ捨てる覚悟も必要。

ア 正しい。グルクロノラクトンといえばグロンサン。
イ 誤り。ヘスペリジンはビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされ、滋養強壮保健薬のほか、かぜ薬等にも配合されている場合がある。
ウ 正しい。この設問の中では最も出題頻度は高い成分。タウリンは栄養ドリンクのCMで連呼されているので知らない人はいないでしょう。タウリンの別名はアミノエチルスルホン酸。肝臓機能を改善する働きがあるとされる。
エ 正しい。ガンマ‐オリザノールは、「アリナミンEXプラス」や「アクテージSN錠」等のビタミン剤に含まれている。

正答・・・3

問95 漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものを下から一つ選びなさい。

体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸 ・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹 ・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 構成生薬としてカンゾウ、マオウ、ダイオウを含む。

1 黄連解毒湯
2 防已黄耆湯
3 防風通聖散
4 清上防風湯 
5 大柴胡湯

キーワードは「腹部に皮下脂肪」「便秘がち」「肥満症」あたりで、素直に防風通聖散を選べばよい。「カンゾウ、マオウ、ダイオウを含む」も、手引きに書かれている重要なヒント。
知識がある人は、大柴胡湯も便秘で使用されるので2択で迷うかもしれないが、こちらはカンゾウ・マオウは含まない。

正答・・・3

問96 公衆衛生用薬に用いられる殺菌消毒成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

1 クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。

2 イソプロパノールでは、ウイルスに対する不活性効果はエタノールよりも低い。

3 次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の洗浄剤と反応すると有毒な塩素ガスが発生する。

4 ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

1 誤り。クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
2 正しい。
3 正しい。次亜塩素酸ナトリウムの「混ぜるな危険」に関する知識。塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。ノロウイルス対策にも使われる。また、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。

4 正しい。ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられる。

正答・・・1

問97 殺虫剤等に含まれる成分とその分類に関する以下の組み合わせについて、正しいものを下から一つ選びなさい。

成分 分類
1 フェノトリン      - 有機リン系殺虫成分
2 ダイアジノン      - ピレスロイド系殺虫成分
3 メトキサジアゾン    - カーバメイト系殺虫成分
4 ディート        - 昆虫成長阻害成分
5 オルトジクロロベンゼン - 有機塩素系殺虫成分

殺虫剤・忌避剤に関する問題。
重要度・出題頻度からいくと、ディートフェノトリンはしっかり覚えておきたい。しかし、それだけの知識では正答できないので難問である。

1 誤り。フェノトリンはピレスロイド系殺虫成分。除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低いため、家庭用殺虫剤に広く用いられている。シラミ駆除の目的で人体に直接使用できる。
詳しい情報を知りたい人は、シラミ駆除医薬品「スミスリンLシャンプー」の添付文書等を確認すると良いでしょう。
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2 誤り。ダイアジノンは有機リン系
3 誤り。メトキサジアゾンはオキサジアゾール系殺虫成分
4 誤り。ディートは忌避成分。
5 正しい。ウジ、ボウフラの防除の目的で使用されている。

正答・・・5

問98 尿糖・尿タンパク検査に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。

1 尿中のタンパク値に異常を生じる要因について、尿路に異常が生じたことによるものとしては、 腎炎やネフローゼがある。

2 尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後(2~3時間)の尿について改めて検査して判断する必要がある。

3 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で酸性側に傾くと、正確な検査結果が得ら れなくなることがある。

4 一般用検査薬である尿糖・尿タンパク検査薬は、尿中の糖やタンパク質の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに疾患の有無や種類を判断することができる。

尿糖・尿タンパク検査薬の問題だが、つっこんだ知識が求められている。

1 誤り。ひっかからないように注意。×「尿路に異常」→〇腎臓機能障害
2 正しい。採尿のタイミングについて
尿糖検査の場合、食後2~3時間を目安に採尿を行う。尿タンパクの場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後(2~3時間)の尿について改めて検査して判断する必要がある。
3 誤り。通常、尿は弱酸性であることは頻出知識、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
4 誤り。これは常識で判断できるはず。

正答・・・2

問99 妊娠検査薬に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。

1 尿中のヒト 絨毛性性腺刺激ホルモンの検出反応は、検出感度が安定しており、温度の影響を受けることはない。

2 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日の概ね1週間前の検査が推奨されている。

3 検体としては、就寝直前の尿が向いている。

4 妊娠が成立していたとしても、正常な妊娠か否かについては、妊娠検査薬による検査結果では判別できない。

妊娠検査薬に関する問題。これはサービス問題である。手引きによると

「妊娠が成立すると、胎児(受精卵)を取り巻く絨毛細胞からヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌され始め、やがて尿中にhCGが検出されるようになる。妊娠検査薬は、尿中のhCGの有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。」

1 誤り。尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けることがある
2 誤り。常識的におかしいと分かるはず。×月経予定日の1週間前→〇月経予定日の1週間後
3 誤り。尿中hCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いている。
4 正しい。常識的に判断できるはず。

正答・・・4

問100 生薬成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア ブシは、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、 胃腸障害等の副作用は示さない。

イ ケイガイは、発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。

ウ サイコは、血行促進、強心等の作用を期待して用いられる。

エ サフランは、肌荒れやいぼに用いられる。

1(ア、イ) 2(ア、ウ) 3(イ、エ) 4(ウ、エ)

生薬に関する問題。第3章に登場する生薬に関する内容全般の知識をもとめられている。
第3章の中では超難問。私見では、おそらく一番正答率が低いと思われます。

ア 正しい。ブシは生薬の中でも作用が強い薬なので、記述内容に抵抗あるかもしれないが、手引きの記載どおり。
確かに動物実験等で、プロスタグランジン抑制とは異なる働きで鎮痛効果を示すことが知られている。但し、胃腸への負担感を感じる人もおり、食前ではなく食後に服用を薦められることもあるようです。

イ 正しい。鼻閉や発汗から「マオウ」と思った人も多いはず。実は、ケイガイ(荊芥)の説明として手引き記載どおり。
手引において、ケイガイは「鼻炎用内服薬」の分野に記載されている。しかし、消風散や荊芥連翹湯等の皮膚疾患向けの漢方の構成生薬として知られており、そのイメージがあると正答は難しい。

ウ 誤り。手引きでは、サイコ(柴胡)は「抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。」と記載されている。但し、これでは柴胡の特徴を把握するには不十分。

エ 誤り。恐らくヨクイニンに関する記述。サフランは鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用が期待される。大変高価な生薬として知られる。

正答・・・1